1/144ダグラムです。
デロイア解放組織が開発したコンバットアーマーで、電子機器の性能低下を招くXネブラに対応するよう設計されており、対リニア装甲を持つことで驚異
的な運動性・対弾性を発揮しました。
途中ターボザックの追加・ミサイルポッドの搭載等により火力も増強。基本性能の高さも相まって、連邦軍のコンバットアーマーを圧倒し続けた機体でし
た。
数あるロボットものの中でも、私にとってダグラムは大好きな作品です。
ガンダムのヒットを受け、いわゆるリアルロボットアニメの時代が到来せんとしていた時代でした。ガンダムとは違い、最初からプラモデル化を前提とし
てデザインされたCBアーマー達は今見てもグッとくるものがあります。
今でも番組開始時の高揚感は忘れることができません。
デュアルマガジンの情報やら、番組開始前の名称、アイアンコンバットなんて聞いた日にはドキドキしたものです…。
そんなダグラムも、2011年で放映30周年となりました。
このキットはダグラム放映30周年を記念して、童友社よりBOX形式で復刻再版されたものです。
オリジナルは日東製で当時価格200円。今回の再販に当たっては一箱あたり500円となっています。
キットを改めて見ると、小さいからと手抜きされた部分は一切なく、とても良く出来ていると思います。
このサイズでキャノピーは透明パーツになっていますし、マーキングのデカールも付属。ボックスアートもタカラ同様、しびれる程の格好良さ。
良いものを出そう、という当時のメーカーさんの気合が伝わってくるような気がしますね。
これが当時はたったの200円で買えたのですから、本当にいい時代でした。
復刻してくださったメーカーさんには足を向けて眠れませんね。
このように素晴らしいキットですが、純粋にダグラムの立体として見た場合、幾つか物足りない点がありますので手を入れてみました。
完成後は見えませんが、コックピットの仕切り、シートを追加。
胸のダクトの形状が今一つなので、一度切り取って吊り上がる様に再接着。ダクト上下のラインが平行になる様にプラ板を貼って整形。
細い太腿をプラ板を挟んで太く。
膝の形状にめりはりがないのでプラ板を貼って削り込む。省略されているフックを金属線で追加。
足首の前面を削り込んで設定に近付ける。
リニアガンをはじめ各部を開口。
といった感じです。
このサイズで可動は無理がある(HJでやっていましたが…神業ですね…)ので、ポーズ固定で仕上げました。ダグラムらしく、格好良くリニアガンを構え
られる様にしてみました。
制作してみて感じたのは、ミニスケールといえども侮れないという事ですね。
確かにヤスリがけや塗装の面積は少なくて済むんですが、自分のイメージ通りの物を作ろうとすると、手間もそれなりに掛かるし、完成に必要な情熱の
量は大スケールだろうとミニスケールだろうと、あまり変わらないんだなあ、なんて思いました。
もちろん完成品の方も、1/48や1/72に負けない物になっていると思うのですが、いかがでしょう?
それにしてもダグラムは本当に恰好良いなあ…。
近年は敵も味方もスマートかつシャープなデザインばかりで、逆に無個性な感じですが、こういうどっしりしたデザインは出来ないんでしょうかね…。
ともあれ、めでたくダグラムも完成。
小さくてもこんなに楽しめたダグラムを見ていると、どうしてもソルティックやブロックヘッドと対峙させたくなりますね。
幸い、2つもBOXを手に入れたので、CBアーマーがまだたっぷりあります。
しばらくはミニスケールにはまりそうな感じです。
(2011・10・22)
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